吉元 学
メッセージ
分子生物学者の福岡伸一によると、20世紀において生命は「遺伝子の乗り物」と考えられた。デカルト主義者は、人間は部分から出来ていて交換可能と考え、とうとう遺伝子まで操作しだした。しかし、ワトソンとクリックが遺伝子の二重らせん構造を発表する前に、ルドルフ・シェーンハイマーは「食物として取ったタンパク質はエネルギーばかりになるのではなく、常に体内の他のタンパク質と交代している。」人間の体は何年かの間に全く違う分子や原子に置き換わっていることを突き止めた。「生命」とはエネルギーの不可逆的な流れが淀みを作ることであり、人間は「うつわ」ではなく「ながれ」なのだと。これを「動的平衡」と福岡は名付けた。 建築やインテリアを考えていくときに固定的な思考ではなく、さまざまな「ながれ」を意識しながら学んでいくことを目指していきたい。
担当授業科目
インテリアデザイン論
空間設計Ⅰ
建築・インテリア概論(オムニバス)
建築インテリア演習Ⅰab・Ⅱab
卒業プロジェクト
演習(ゼミ)について
3年次ゼミ 「あるいて・みて・しる」
建築見学・まち歩きなどを行い、時の「ながれ」の中に身を置き自分自身で体感する。そして、実際のまちで住宅設計の演習を行い、発表する。
まちなみ→すまい→くらし→建築→インテリア→プロダクトなど様々なスケールから総合的な学習を目指す。
社会で起こっている様々な問題を知ることによって建築・インテリアの目的を知る。
4年次ゼミ 「将来へのスタート地点をつくる」
卒業設計、卒業制作のテーマを身の回りの環境を見つめ直す事によって探し出す。
ゼミ旅行・企画
住宅見学、建築見学、まち歩きを中心に行い、都市の地形や歴史の積層を観察する。
研究課題・活動・仕事など
地形→建築→コミュニティの関係を研究テーマにしています。
城下町以来の名古屋の歴史を学び、新しい都市「NAGOYA」のために様々な活動をしています。
ワーク・キューブという建築設計事務所を学生時代からの友人と3人で運営しています。
住宅を中心に設計活動をしていますが、小さな住宅の設計でも街を構成する要因の一つと考え、「家と家」、「街路と家」の関係に着目しています。また、自然環境(エネルギーのながれ)、社会環境(人のながれ)からの2つの視点で建築を考えます。
一級建築士事務所(株)ワーク・キューブ http://workcube.jp/
JIA環境建築賞、JIA東海住宅建築賞、中部建築賞、グッドデザイン賞、愛知まちなみ建築賞、すまいる愛知住宅賞、INAXデザインコンテストなど受賞作品多数

「今年も花が咲いたね」
住宅をコミュニケーション・ツールとして考える。

「ミセ」と「クラ」の2つの環境を持つ町家型住居
名古屋市那古野における都市での新しい住まい方の提案
所属団体
(公社)日本建築家協会
(公社)愛知建築士会
(一社)日本建築学会
略歴
1963年 愛知県蒲郡市生まれ
1986年 武蔵工業大学(現 東京都市大学)工学部建築学科卒業
1992年 株式会社ワーク・キューブを桑原雅明、平野恵津泰と共同で設立
2013年 名古屋市立大学芸術工学部非常勤講師
2019年 愛知淑徳大学創造表現学部教授
一級建築士
JIA登録建築家 http://www.jcarb.com/Portfolio00005618.html
